CONCEPT BRAND STORY

プロローグPrologue

ARTPHEREはスケッチという大人の目的旅をサポートするブランドとして
2006年に鞄の街 兵庫県豊岡市に誕生しました。
「スローライフ」「スロートリップ」といった言葉が流行っていた当時、
スケッチ旅行をもっとかっこよく素敵に、もっと機能的で使い易く、もっと快適に。
長年にわたる鞄づくりの経験がある私たちなら、
そんな鞄がきっと作れるはずだと感じました。
そして真剣に“絵を描く旅のための鞄作り”に取り組んだことが
ブランド立ち上げの始まりでした。
スケッチブックの収納に適した、開口部に口枠を採用した構造は、
後の「ニューダレスバッグ」誕生のきっかけに繋がります。

豊岡から世界へ挑戦Challenge to the world

伝統を守りつつ、革新的な挑戦を続ける事で、新たなジャンルを築くことに成功しました。
「ニューダレスバッグ」の誕生です。
3Dデザインを駆使し、アーチシステム技術を備えた流線型のフォルムと
スリムかつ大容量を実現した、これまでの鞄とは一線を画す斬新なスタイル。
2009年、鞄業界としては初のiFデザイン賞を受賞しました。
また、 欧州最大級のインテリア&デザイン見本市「メゾン・エ・オブジェ/MAISON&OBJET」においても
多くのバイヤーより高い評価をいただきました。
世界を魅了する「ニューダレスバッグ」は、ARTPHEREを象徴するモデルとして現在も進化を続けています。

*iFデザイン賞:ドイツのハノーバー工業デザイン協会が主催する国際的デザインコンペ。
プロダクトデザインの領域でデザイン界におけるオスカー賞”を自称し、世界的に最も権威のあるデザイン賞の一つと呼ばれている。

モノづくりのDNADNA of manufacturing

ファッションアイテムに代表される鞄には、旅行用のスーツケース、スポーツ用の鞄、
作業用などの特殊鞄など、様々な用途の鞄があります。
またその素材も皮革、帆布、ナイロンからアルミ、ジュラルミンまで、多岐にわたります。
そして今日も豊岡市では、様々な職人のひとりひとりの手と技を経て、
驚くほど多くの鞄が製造されています。
その大部分は、OEM製造という他社ブランドの製品です。
二代・三代…と鞄産業に従事してきた会社が多く、
経験を積み重ねてきた熟練の職人が多い豊岡こそ、
まさに“かばんの街”であり、鞄こそ豊岡の地場産業なのです。

ARTPHEREは、そんな豊岡の製造メーカーを母体に鞄をつくり続けてきました。
数々の鞄作りに関わってきたノウハウがARTPHEREの
「機能をカタチに創造する」コンセプトの源となっています。

豊岡は、日本一の鞄の街。

ARTPHEREのある豊岡市は、兵庫県北部の中心都市。
伝承では、天日槍命(アメノヒボコ)によって柳(やなぎ)細工の技術が伝えられたとの記述が「古事記」にあり、これが「豊岡鞄」のルーツとされています。

そして奈良時代には、豊岡で編まれた「柳筥(やなぎかご)」が、「正倉院」に納められています。
さらに江戸時代には、豊岡藩の独占取扱品として、柳行李(やなぎこうり)生産が盛んになり、流通・販売の整備も進み、全国的な評判を築くようになりました。

1881年、柳行李を3本の革バンドで締め、取手を付けた3本革バンド締めの「行李鞄」が誕生。
これにより、柳行李から鞄へ。豊岡のモノ作りは、いまにつながる変革を遂げます。
その後は、1936年ベルリン・オリンピック選手団に採用されたファイバー(紙を圧着した新素材)鞄や、ピアノ線で軽量化を実現したスーツケース、大流行したスポーツバッグなど、豊岡鞄は、その時々に新素材や新技術を採用し、時代や流行を巧みにとらえ、成長を続けます。
一時は、豊岡市に300を超える鞄関連企業が育ち、全国生産の80%のシェアを占めるまでに発展。
豊岡は日本一の鞄の街になったのです。

※現在は、豊岡市中心部の5km圏内に約150社の鞄関連企業が集まり、国産鞄の約70%を製造しているとされています。